クラシックギターの魅力 名手福田進一が語る奏でる (2022/2/5)
スタートの瞬間から、福田進一さんの柔らかい空気が会場を包み込んでいました。第一部は、ギターの歴史、形の変化、弦の進化。それにまつわるたくさんのお話を教えて頂きました。
ピアノよりも古い歴史があり、晩餐会や舞踊会、教会で演奏されてきたこと。ギターの弦は2本で1音程を奏でるため12本の時代があったこと。1800年頃から現在の6本に変化していったそうです。素材は羊腸から作られ、当時流行していたテニスのラケットも同じなんですね。(だからgutというのですね)
「プレリュード」「魔笛による変奏曲」「アルハンブラの思い出」など、次々と演奏して頂き、休憩へ・・・
二部は「禁じられた遊び」からスタート。ギターを始められたきっかけは、9才の頃にピアノのレッスンに行くと年下の女子ばかりだったので、子供はまだ誰も弾いていないギターを始めたとのこと。
船場にお育ちの福田さんは、ご親戚からご両親へ「どうしてピアノではなくギターなの?」と言われたそう。先生との相性がとても良く、才能と興味を最大限に膨らませてくれる出会いは大切であるとつくづく感じました。
当時日本にはギター科がなくパリへ留学。大変なご苦労があったのではと思います。
又、平野啓一郎さんが福田さんと出会ったことで、ギタリストが主人公の小説「マチネの終わりに」が完成。映画ではギターの監修をされました。そのメインテーマ曲「幸福の硬貨」を演奏して頂くと、頭の中に映画のシーンが流れ、心をわしづかみ状態になりました。
アンコールは、ピアソラ「南へ帰ろう」・・・最後の最後まで惜しみない演奏は、全9曲にもなりました。お客様の大満足のお顔が嬉しかったですし、皆さん、免疫力もアップされたこと、間違いなしですね!!
(投稿文豆:豆大福 記録写真:E-river)