人形劇の裏舞台 ~ひとみ座&デフ・パペットシアター アトリエ・稽古場見学~(2022/2/12)

雪の合間で、晴天で清々しい一日、「おでかけアート講座」で、人形劇団ひとみ座&デフ・パペットシアター・ひとみ稽古場見学に参加しました。

人形劇団ひとみ座&デフ・パペットシアター・ひとみ稽古場見学

最初に、新作「百物語」の稽古場を見学。ろう者と聴者が一緒に創作する歴史ある劇団で、手話も表現の一つ、人形の操り方、見せ方の演出に工夫が凝らされ、時折、コミカルな人形の動きや、手話の拍手を覚えるなど、とても和やかにスタート。

次に、3月にアートセンターで公演される「ふしぎ駄菓子屋銭天堂」の稽古場です。美術セットの動かし方、人の出はけ、人形の表情など、一つ一つ演出家と役者がやりとりして創っていく、生の現場を観れることはなかなかない。今日は特別な日となった。

人形操作体験では、実際の公演で使われた、人形を触り、様々な人形の種類や操り方の違い、表情の作り方など、実演をまじえて、教えていただいた。人形劇といっても、小さな作品から人間と同じくらいの人形もあり、講師から「人形の方が、人間が演じるより象徴的に表現できる部分もある」という言葉が印象に残りました。

創立して70年以上である人形劇団ひとみ座には、人形倉庫にあふれんばかりの人形たちが眠っていて、アトリエでは日々新しい作品の人形たちや美術セットが創作されている。人形劇に関わる全てを内製で行う、ひとみ座さんだからできる表現があることも知りました。

人形を間近でみて、どれも一級の美術品であり、手を抜かないその姿勢が、芸術的な作品を生み出す源ということがわかりました。

最後に、記念写真つきでとても豪華なアート講座でした。午前ツアー&午後ツアーともに、終日ご協力ありがとうございました。

( 記録文:TON )