【アート講座】の記事

ジャズピアニスト国府弘子 デビュー35周年! ~ジャンルを超えて、彩り豊かなサウンドを~(2021/11/20)

投稿日:2021年12月1日

開演前からしんゆり21のロビーに行列が出来る程の盛り上がりの中で、白鍵と黒鍵を思わせるモノトーンのドレスで現れてサッとピアノを弾き始めると、グッと聴衆を引き寄せる国府弘子さん。オリジナル曲「サクセス・ムーンダンス」で始まり、次は「エリーゼの為に」国府バージョン。ピアノから溢れ出す国府サウンドはもう止まらない。往年の映画音楽から次々と飛び出す聴衆からのリクエストに応え、俳優の名前を思い出しながら当時の映画を語る国府さんと聴衆の応酬。とうとう手拍子ならぬフィンガースナップでJAZZライクな空間がしんゆり21ホールを席捲する。おいおい、まだ朝の10時半だぜよ。

事務局が考えたという今日の副題は「~ジャンルを超えた、彩り豊かなサウンドを~」。これは国府さんお気に入りだそうで、正統にクラシックを勉強されたが、楽譜通りに曲を弾くよりは、耳コピーが原点で、オーケストラの曲をピアノで弾いてしまうような少女であったとの告白だ。ビル・エヴァンス当たりに触発されたことが国府さんの本格的なジャズの始まりでそれから、35年。アルバムも20枚を重ねた。いつも母上や姉上がおしりを叩いてくれたそうだ。ご本人は「自分はジャズピアニストというよりジャズファンのピアニスト」と少し謙遜する。

ジャズと言えばアドリブ。「皆さんの日常は台本がないアドリブそのもの」と締めていただいた国府弘子さんのオープン講座。随分と贅沢なひと時だった。

 

投稿文:とおる 記録写真:E-river