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日本ジャズの新たなプラットフォームを目指して~ジャズレーベルをつくって考えたこと~

投稿日:2021年11月1日

アート講座 2021の第2回講師平野暁臣さんは、万博の日本館を手掛ける大変著名な「空間メディアプロデューサー」で、かつ「岡本太郎記念館館長」「ジャズレーベルファウンダー」でもあり、一体どんな方なのかと大変興味が沸く。登壇された平野さんは開講から熱く自身の想いを語り、その熱量は受講者へと伝わっていく。

 平野さんは1970年代に10代の頃からFENラジオを聴き洋楽に目覚め、FM放送でJAZZに出会い、鈴木良雄、峰厚介、本田竹曠らのライブ演奏の疾走感や熱量にジャズの虜となった。還暦を前に「何かをしたい!」との想いから、日本ジャズに特化したレーベル「Days of Delight」を2018年10月に創設した。

平野さんは1970年大阪万博の年を日本の「文化的な革命」の時と位置づけ、日本文化が「コピーからオリジナルへ」と大きく変貌を遂げたと言う。ジャズでは渡辺貞夫、日野皓正など若くしてトップになり、ファッション・建築・グラフィックデザインでも若き才能が自信と誇りを持って世界へ向けて発信を始めた。同世代の私は、何者でも無い者が何者かに成ろうとしている時の熱量を感じられた時代であったと思う。未来はきっと良くなると自信に溢れていた

 

その様な1970年代のノスタルジーではなく、平野さんは「創造への気概を受け継ぐ、日本ジャズの新たなレーベル」を目指す。創設から3年間を「全く知らない世界で、信頼を得て、物を創り出す」、そのワクワク感やドキドキ感を「発見・共感・興奮」と表現された。

これからもレーベルの「熱量、音、アイデンティティ」を発信し続け、日本ジャズの新鮮な感動を伝えていかれるだろう。若い人たちに未来を信じることを教えられる希有な人と思う。ジャズライブの様な熱い講演は、「いくつになっても好奇心を持って、チャレンジし、ワクワクしていよう」との氏から受講者へのエールと感じた。最後まで熱演を続けられた平野暁臣氏に大きな拍手が送られた。投稿文:ダニー・ボーイ、記録写真:白馬童子