【アート講座】の記事

演劇は楽しい(2/20)

投稿日:2021年4月5日

 

 

2020年度最後となりました第7回アート講座は演出家の鴻上尚史さんをお迎えしました。鴻上さんは演劇の分野にとどまらず、著述、テレビ、ラジオ、映画等多くの分野で活躍していらっしゃいます。今日はそんな鴻上さんの多彩な立場から、このコロナ禍での私たちと社会との関わり方についてお話しいただきました。

 

昨年来の自粛期間には、「文化に支援を」と真っ先に声をあげたことで、「演劇界」そのものが多くの批判にさらされました。

海外の多くの国では国から補助を受けて文化を守る動きがありますが、日本では、文化を取り巻く環境が依然厳しい状況が続いています。「アートは人生に必要であり、コロナ禍の中でも、とにかく芝居を創り続けることが大切と信念を熱く語られました。

私たちが社会とどう関わっているのかという点について「世間」は自分たちが直接関わりのある周囲で、「社会」は直接には関わりを待たない環境全体とのこと。わたしたちは世間には気を配りながら暮していますが、社会とどのように接して良いのかわからないでいるようであり、そして今『世間」も中途半端に壊れ始めています。

「世間」と「社会」のとらえ方の切り口は、私の中でうなずけるものがありました。近視眼的な見方にとらわれ、それを美徳とする「世間」があるように思ったのです。

今まで多くの演劇をみてきましたが、いつも発信力の大きさに驚かされてきました。

 

後半は昭和音楽大学教授の萩原かおりさんも加わり、鴻上さんと演劇との出会いやこれからの活動についてお話しいただきました。ミュージカルとストレートプレイの表現の違いなど、様々な角度から鴻上さんの表現に関する示唆に富んだお話をたっぷりと伺えました。

今日の講座の演題は「演劇は楽しい」でしたが、楽しさだけで無く、演劇の持つ可能性の大きさを改めて認識できた講座でした。

投稿文 だいあん、記録写真:白馬童子

 

受付・舞台スタッフは、芸術祭のアートボランティアの皆さんで運営です。