【アート講座】の記事

観劇サポート研修 「みんなで劇場に行こう!」アクセシビリティを考える(2/13)

投稿日:2021年2月27日

冒頭、講座タイトルの「この『みんな』は誰をさしているのか考えてみましょう」との問いから始まりました。『みんな』とは、『障がい者も含めたみんな』です。劇場へのアクセシビリティとは、「みんなで一緒に劇場に行き、舞台をもっと楽しめる環境を作ること」です。

 

「もし聞こえなくなったら観劇を諦めるの?」そんなことが無いように、特定非営利活動法人「TA-net」(たーねっと)を立ち上げ、さまざまな舞台を楽しんでもらうための「観劇サポート」や新たな演劇の創作に取り組まれています。

ダスキン障害者リーダー育成海外派遣での英国研修で、障害のあるプロの俳優やスタッフによる英国の劇団、グレイアイ・シアター・カンパニーの芸術監督ジェニー・シーレイと出会い、その手話と音声描写を効果的に取り入れた革新的な作品づくりと演劇サポートに衝撃を受けたという。廣川さんの活動源は、幼児期での演劇との楽しい出会いから始まり、大学でのサークル活動、そして英国での充実した観劇サポート環境での体験が大きく影響していることがわかりました英国では観劇支援つき公演が大変充実しており、その理由は「差別を禁止する法律」(現「平等法」)があるから、とのこと。

帰国後、日本でも観劇サポートをもっと充実させたいと、観劇サポートつきの公演情報を探したり、台本を借りたいと頼んでも権利等の理由で貸してもらえないなど、やはり日本は、観劇サポートの分野で遅れていると感じたそうです。

 

はじめはある人気劇団にアプローチするも観劇サポートを断られたが、最終的には意義を理解してもらい、大掛かりな事業で実現することができたそうです。まさに粘りの勝利です。実際に、観劇した方から「字幕によって、前に見た時より大変よく理解できた。」等々大好評だったそうです。

最後に、持続可能な「観劇サポート」へのポイントとして、予算の確保や実際に利用者が増えるなどいくつかのファクターに触れられました。「子どもたちが動画等を見て、もっと観劇サポートに興味をもってくれたらいいと思う」で締めくくられました。

普段何気なく『みんな』という言葉を使っていますが、重大な意味が込められていることに気づかされた講座となりました。(記録文:ひでジー、記録写真:白馬童子)