【アート講座】の記事

作曲家ジャコモ・プッチーニ オペラ「蝶々夫人」の魅力(12/8)

投稿日:2018年12月23日

今日の講座は藤原歌劇団総監督折江忠道さんの講演と同歌劇団メンバーによるミニコンサートでした。講演のテーマはオペラ「蝶々夫人」とこれを作曲したプッチーニ。1時間にわたって、磊落な語り口でなされたユーモアに富んだお話を伺いました。   

ご存知のように「蝶々夫人」は、長崎を舞台に、日本の女の純真さ、ひたむきさと、それを貫きとおしたが故の悲劇を描いたオペラです。初演は1904年。ヨーロッパでは1867年のパリ万博を契機として巻き起こったジャポニズムがブームになっていた時代で、たちまち人気のオペラとなりました。欧米の人にとってはエキゾチックな世界、これに対して日本人にとっては自らの世界(時間的な差はあるが)を描いたオペラで、それぞれ受け取り方には大差があるのでは、話の合間にそのようなことを考えたりしました。曲の中にはいくつもの日本の調べが埋め込まれており、日本人には特に親しみを感じさせます。CDもレコードも放送もなかった時代、日本を訪れたこともないプッチーニはどのようにして日本の旋律を知ったのでしょうか、不思議です。そのあたりの謎も講演の中で解き明かされました。

作曲家プッチーニについては、イタリアのもう一人の巨匠ヴェルディとの対比という切り口で、いくつかのエピソードが紹介されました。大変興味深いお話しでした。

ミニコンサートは、迫田美帆さんの蝶々夫人、澤﨑一了さんのピンカートン、折江さんご自身のシャープレスといった役回りで、「蝶々夫人」の中の名場面、名曲が歌われました。ピアノ伴奏は星和代さんでした。プッチーニ音楽の素晴らしさの一端を味わうことができました。

――――――――――――――――――――

2007年4月、昭和音楽大学が新百合ヶ丘に移ってきました。新キャンパスではテアトロ・ジーリオ・ショーワがオープンしました。同じ年の11月には、この劇場で初めての本格的なオペラの公演がありました。演目は藤原歌劇団の「蝶々夫人」。3日間にわたる公演は連日満席という盛況で、それが「わが町のオペラ」としてジーリオ・オペラを愛し、誇りともする新百合ヶ丘のオペラファンを育てるきっかけとなりました。そのオペラがこの春、またやって来ます。ぜひ劇場に出かけて再会を喜び合いましょう!(記録文 ひろ 写真 E-river)

【アルテリッカ2019公演】 藤原歌劇団公演 「蝶々夫人」

テアトロ・ジーリオ・ショーワ 2019年4月27日、28日

チケット販売中(日本オペラ振興会チケットセンター)