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本日の高座~演芸写真家が見つめる現在と未来~(10/20)

投稿日:2018年12月13日

本日のゲストは 演芸写真家の橘蓮二さんと、落語家の柳家わさびさんのお二人だ。どのような構成でお話が進むのかと大変わくわくして開演を待った。最初は橘先生の作品の映像と説明を中心に、わさびさんとの見事な掛け合いのトーク、次はわさびさんの落語という構成であった。

第一部は橘先生の撮影された落語家24名、講談師、浪曲師等7名の写真を映写しながら、橘先生から見た各師匠がたの人物評、エピソードや裏話等をユーモアたっぷりに講演され、時折わさびさんのさびの効いたコメントを交えながら進められた。楽屋話は大変興味深いものであり、各師匠方の思わぬ側面を教えていただいたり、また落語界では著名な人でも本日の聴講生があまり知らなかったりする(例えば柳家三三)というギャップも経験できて面白かった。また立川志の輔さんの一カ月公演の切符を4分で完売したこと、弟子への指導の厳しさ、桂春蝶さんが先代から聞いた女を口説く短い言葉の話、桂歌丸さんの高座に対する思い、立川こしらさんの会社経営、柳家一之輔さんの言葉使いのうまさ、落語の面白さ、柳家権太楼さんと柳家さん喬さんとのライバル関係の話、鏡味千代さんの英仏語堪能という情報、等々全て聴衆を飽きさせないものであった。また楽屋で面白い人は高座であまり面白くないとか、人嫌いの落語家が多いとかの話も印象に残るものであった。

第二部のわさびさんの高座が始まった。枕で落語家がする所作 例えば蕎麦をすする等をみせてくれたり、その他落ちの種類などを小話を通じて適度に笑いをとり聴講生の緊張をほぐしながら、本題に入っていくところは若いのに既に老練なプロという感を強く持った。「味噌豆」「釜泥」と2題の落語を見事な人物描写で演じ、大変楽しく聴けた。近い将来真打ちとして 大看板となることは確実であろうと感じた次第だ。

橘先生、わさびさん 演芸の世界の一端を垣間見させていただき、そして生の落語を聞かせていただき大変楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました。

(記録文:アメリカン、写真:マリリン)