【アート講座】の記事

日本のベイビーシアターの未来に向けて~乳幼児向け舞台芸術の最先端から~(10月13日)

投稿日:2018年11月7日

10/13(土)、今回のアート講座では劇作・演出家のふじたあさやさんを聞き手に、ベイビーシアターの現状と未来についてシンポジウムが開催されました。パネラーはアシテジ世界理事大谷賢治郎さん、山の音楽舎川中美樹さんという豪華な顔ぶれです。

ふじたさんの進行から始まり、最先端のベイビーシアターとはどんなものか様々な視点からお話いただきました。特に印象深かったのが、児童演劇とベイビーシアターの違いです。従来の”大人が子どもにわからせようとしていた”作品と、ベイビーシアターの”観客であると同時に主役でもある”作品では子供と大人の関係性に大きな差があり、子ども自身が得られるものが革新的に変わってくるのだと思いました。

続いて川中さんからふわふわ山の音楽会への取り組みから現在までのベイビーシアターにかける想いと足跡についてのお話を伺い、うたのたねの上映がありました。川中さんの「ベイビーシアターは赤ちゃん”も”観る公演ではなく、赤ちゃん”が”観る公演だ」という言葉が印象に残り、ふわふわ山の音楽会のコンセプトや川中さんの考え方が、赤ちゃんにとことん寄り添ったもので一人の女性としてとても勉強になりました。

次に、大谷さんから世界のベイビーシアターの動向など、海外と日本のベイビーシアターについて様々な角度から教えて頂きました。自己調整能力や「表現する」という芸術体験、ヒエラルキーのない空間など、ベイビーシアターは現代に生きる人にとって必要な力が得られる舞台だと思いました。

最後のトークセッションでは、文化国家の重要性や世界的な流れの中での日本の状況になど、多岐にわたり意見が交換されました。

本講座を受講し、最先端のベイビーシアターがどういうものなのかよく理解でき、またベイビーシアターにかけるアーティストの皆さんの熱い想いを知りました。来年のアルテリッカ公演では、ベイビーの様子を見学できる大人券もあるので、是非観に行きたいと思いました。(記録文 テマリ、写真提供 マリリン)