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アート講座vol3 第1回「日本の伝統~能と狂言を知る~」 歌人 馬場あき子先生

投稿日:2011年10月10日

10月8日に、アート講座III第1回「日本の伝統~能と狂言を知る~」と題して、歌人馬場あき子先生をお招きしました。受講生アメリカンさんからの投稿とERさんご提供の写真をご紹介します。

いよいよ第三回目のアート講座が始まった。トップバッターはそれに相応しい歌人で日本の伝統芸術の能・狂言の権威の馬場あき子先生だ。まず驚いたのは御年を感じさせない声の張りと声量である。しかも丁寧にお話をされとても感動した。
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若いころに喜多流家元の喜多実先生に入門され、爾来この世界の研究に務められまた古典芸能の普及にも努力された。その経験を踏まえてのお話は哲学的でありながら、極めて具体的で大いに興味をそそられた。人間の質や人格を芸を通して見ること、また「能」の時代背景を理解しいろいろな事を考えて観賞すると見えて来るものがあること等々これから「能」を観賞する際にとても参考になるお話であった。

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「能」の主題は神、男、女、狂、鬼に分類され、その中で鬼について詳しく説明されたが、大変興味深いものであった。隅田川、黒塚、松風、道成寺、烏頭、の例を詳しく説明され、観賞する人の情熱と演技する人の情熱が一つにならねば芸とならないという言葉に感激した次第である。 また「能」は舞台では例え死んでも最後まで演じなければならぬという話はまさに武士の世界を理解しなければならないという奥深さを感じた。

「狂言」について釣狐、末広がり、萩大名、附子、武悪を例に出し、人間の欲深さとの葛藤を演じているとの話も説得力が あった。
本日の講話で日本の伝統芸能への理解と興味を一層そそられた気持である。先生、いつまでもお元気で伝統芸能の普及にお努め下さい。感謝!感謝! (アメリカン)