【アート講座】の記事

アート講座vol3 第8回 オペラの魅力を語る 藤原歌劇団公演監督 岡山廣幸先生

投稿日:2012年2月21日

今日は昭和音楽大学で岡山廣幸先生の講義である。
先生の魅力的な低音での講義は内容や組み立てに於いていつも感動を与えていただける。
本日はオペラの歴史、そして声の種類についてという興味深いお話だ。

e93d2a7dcc65383b2f08452ab452b549
第一部のオペラの歴史についての講義が始まった。
オペラという語源はもともと労働とかその作品という意味で歌劇という意味ではなかったそうで、オペラの歴史も16世紀フィレンツエでの文化人の集まりが原点であったとお聴きしまず驚いた。当初はレジタール・カンタードという言葉を用いていたようだ。

16世紀から17世紀にかけてベネツィアにおいてカッチーニ、モンテベルディ(重唱という技法やカストラート歌手の活用を行った)、ビバルディというオペラ作曲家の活躍についてお話をいただくとともに、古澤真紀子さんの「アマリッリ」の歌唱実演、そして「ポッペアの戴冠」の映像を楽しんだ。
オペラが悲劇から幅を広げ喜劇にも進出し次第に私たちにもなじんだ旋律が登場してくるようになって来る。
モーツアルトもこのころの作曲家のチマローザに影響を受けたそうだ。

ここで和下田大典さんの「秘密の結婚」から「どうぞお構いなく」、そして古澤さんの「フィガロの結婚」から「恋とはどんなものかしら」が実演された。お二方とも大変素晴らしく思わず聞き入ってしまった。

96b3c6a40486fc44e1c1b50d08a252608448181e46a59c3ce32d4898803179a2
第二部は声の種類についてのお話だ。
第一部と同じく岡山先生のお話と古澤さん、和下田さんの歌唱実演、そしてオペラ映像の視聴という組み合わせだ。
声の種類について、私が小学校以来の知識とは違い、かくも多くの分類があると知って大変びっくりした。

ソプラノ(コロラトウーラ)の代表としてディアナタムラウの「魔笛」の「夜の女王」を視聴した。
私の大好きな歌手の一人であり改めてその歌唱力に感激した。
メゾソプラノでは「ラ・チェネレントラ」、アルトでは「トロヴァトーレ」の映像を楽しんだ。
テノール(ドランマーティコ)ではドミンゴによる「トウーランドッド」の映像をそしてバリトンでは和下田さんの「イル・カンバネッロ」のコミカルな歌唱を堪能した。

岡山先生からは音についてプロは自分の歌うレパートリーは決まっており他の音の分野には入っていかないのが常である、また声楽は人間の身体をどうすれば楽器と出来るかがポイントで鼻腔、口腔、胸腔共鳴をうまく引き出すことが出来れば良いと教えて下さった。
また声は声の技能で決まるのであって音域ではないとも教示いただいた。
最後に古澤さんと和下田さんのお二人で「愛の妙薬」から「なんという愛なの」の絶妙の重唱で締めくくった。
大変楽しく立体感溢れる二時間であった。

a6b50033c4ebe75fbc79944cdd1a812e
岡山先生、また熱唱をして下さった古澤さん、和下田さん、そして華麗な伴奏をしてくださった星和代さん、ありがとうございました。
至福の時でしたよ。
e1ac103b2d461b37b0cc5eb22a3b9938