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アート講座vol3 第10回 「芝居を見る楽しさ」を語る 劇団民芸制作 上本浩司先生

投稿日:2012年3月5日

3月3日に、アート講座III第10回「芝居を観る楽しさを語る」と題して、劇団民芸制作の上本浩司氏をお招きしました。

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劇団民藝の歴史や劇団とは何かについて、制作の立場からご紹介いただきました。また、劇団とプロデュース公演の違いについて、人を育てる劇団とそのつど人をあつめていくプロデュース公演では、モノづくりの視点が違うということ、そして、芝居の楽しみ方も微妙に異なってくることがわかり、劇団の良さを再確認することができました。


後半は、4月29日にアルテリッカしんゆりで上演される「静かな落日~広津家三代~」の紹介がありました。「静かな落日」を作者が書いたのは、「なぜ私小説家の広津和郎が松川事件とかかわったのか」との疑問からだという。1949年に福島県松川でおきた列車転覆事件に関心を抱いた広津和郎。
松川事件の被告の無罪を訴える記事を、広津が中央公論に発表。それで国民も関心を寄せるようになっていった。1963年全員の無罪確定。決して硬派ではない広津和郎のキャラクター、娘の桃子との微妙な関係などを丁寧に話してくださいました。
松川事件を通して家族のつながりが少しずつ変化していくさまを、実際の舞台をみて感じて欲しいと熱く語っていただきました。
是非、私たちも生の舞台を観て、感じて!4月29日麻生市民館ホールで、その答えを見つけたいと思います。

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最後の質問コーナーでは、劇団が置かれている厳しい状況について、制作者の目を通して語られた。通常より、たっぷりと長い期間稽古を行う劇団民藝。稽古をすればするほど、良い演劇を創りこむほど、コストがかかり、採算がなかなかとれないジレンマ。それでも、より良い作品に挑む劇団民藝の姿勢に大変感銘を受けました。
(ボラスタッフ ドカ)