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アルテリッカしんゆり10周年記念アート講座 第4回「アメリカの芸術団体のファンドレイジングの現場から~ボランティアたちの大きな力~」(2017/11/18)

投稿日:2017年12月21日

本日の講演は今後のアルテリッカの発展のために参考になるテーマであり、大変 楽しみにしていた。昭和音楽大学理事の家安 勝利さんのコーディネートによる国内外でファンドレイジングやボランティア活動で経験豊富な伊藤美保先生の講演が始まった。

伊藤先生は時折受講生の中を歩き回ってインタビューをしたりして極めてざっくばらんではきはきとした判りやすい説明であり、ファンドレイジングとは何かを多くの受講生は理解できたのではないか。

ご自分の経歴をお話しされたあと、日本では寄付の動機も消極的なものが多く、世界順位でも119位とまだ文化として根付いているとは言い難いとの指摘に始まり、寄付というのはお金と時間という観点を持っており、寄付行為とボランティア行為はとても重要な相関関係があると話を進められ、幾つかの事例を提示されながらファンドレイジング(ファン度レイジング)の説明に移られた。

キーワードは寄付の意義と共感の2点であると説かれたが、ファンの度合いをアップさせ、信頼度を構築していくことはこれはどこの世界でも発展のための重要な要素であろう。寄付を集める方にもミッション (使命)とビジョン(未来構想)を明確に示し共感を得る努力が当然必要だし、現実とビジョンの差を埋める方策を工夫し、具体的に解決していくことが肝要と強調された。

また一度寄付を頂いた方々との関係を発展させることはさらに重要であるとも話をされた。また海外の事例における理事会といった組織的なものにも言及された。ポイントはボランティアの活用やボランティアの輪を大きくして寄付の資金集めをやりやすくする環境作りも大事というご指摘もあった。会場からの質問にも丁寧に答えて頂いたことも含め、伊藤先生からの大変参考になる貴重なお話は我々に道しるべを与えていただいたような気がします。大変ありがとうございました。また伊藤先生のお話を巧みに引き出された家安さんにも感謝です。

(文 アメリカン  写真:ウナ・フロール))