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アルテリッカしんゆり10周年記念アート講座 第1回「舞台のうらおもて 児童演劇の世界~人形劇からマスクプレイ・ミュージカルまで~(2017/10/7)」

投稿日:2017年11月22日

アルテリッカスペシャルトークセッション#1

舞台のうらおもて  児童演劇の世界~人形劇からマスクプレイ・ミュージカルまで~(2017/10/7)

講師:劇作・演出家/アシテジ<国際児童青少年舞台芸術協会>日本センター会長/NPO法人KAWASAKIアーツ理事長 ふじたあさや

株式会社劇団飛行船名誉会長 鈴木徹

人形劇団ひとみ座団友 森元勝人

 

いよいよ今年もアート講座が始まりました。今年は10周年を迎える「アルテリッカしんゆり」のプレイベントとなるため、例年に増して盛り上がっています。そのスタートを切るのは「舞台のうらおもて 児童演劇の世界~人形劇からマスクプレイ・ミュージカルまで~」です。

冒頭に開講式が行われ、副実行委員長の昭和音楽大学下八川共祐理事長及び川崎市文化財団多田昭彦理事長よりご挨拶をいただきました。特に、川崎市文化財団理事長 多田理事長から「この講座は、アルテリッカの楽しみが10倍にも100倍にも広がるものだ」との評価をいただきました。

  

第1回は、川崎市にゆかりのある3名の児童演劇界の重鎮の方々のトークセッション形式で進められました。

多方面で演出を多くてがけておられる、ふじたあさやさんから「日本の児童演劇は100年位前からはじまり、現在確固たる芸能のジャンルにはなったが、少子化のためなかなか運営が厳しい」という中で、川崎を拠点に自立して活動されている2団体の紹介をいただきました。

  

 

まずは、人形劇団ひとみ座および現代人形劇センターを代表して森元勝人さんから映像を交えて活動内容の紹介がありました。ひとみ座と言えば「ひょっこりひょうたん島」がおなじみですが、実は、ろう者と聴者が共につくる劇団として、お互いの感性を活かし、新しい人形劇を作ろうと活動しているデフ・パペットシアターなど様々な切り口から人形芝居を展開されており、特に三人遣いの文楽を女性一人で演じられるようにした乙女文楽において伝統を継承し、新境地を開拓されているのが印象的でした。

次に、マスクプレイを中心に活動されている劇団飛行船の鈴木徹さんからお話しがありました。アルテリッカでも「3匹の子ぶた」でおなじみです。驚いたことに少子化を背景に日本では児童演劇の市場が縮小しているので、劇団の存続を賭けて海外進出に力を入れておられるとのことです。言葉の違いを乗り越えて、こどもが本気で楽しめる作品は大人も面白い、本気でお芝居を作ってきたという熱い思いに触れ深く頷く参加者も多かったと思います。

  

最後は参加者が前に出て、ドン・ガバチョの人形を持って動かしたり、ロバのマスクヘッドをかぶるなど、直接触れる機会も得ました。目でみて、触れてみて、親として、祖父母として、児童演劇界の一端を知ることができました。講師の方々の真摯な姿に、本当に感動しました。ありがとうございました。

  

(記事 とおる、写真 ヒロ)