【アート講座】の記事

アート講座vol.8 第4回 文化の祭典/東京オリンピックに向けた文化プログラムの展開

投稿日:2016年12月10日

アート講座第4回は、11月19日、「文化の祭典/東京オリンピックに向けた文化プログラムの展開」と題して、文化政策部会等の議論を中心に、文化審議会第14期文化政策部会委員、全国公立文化施設協会アドバイザーの柴田英杞さんの講座でした。

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このアート講座では、実演芸術の演者、演出家などによる講座が多いですが、芸術文化の全体像や動きを知り、「芸術による街づくり」を考える一助となるように、このような講座が組み入れられています。
先生は、国の文化政策の動向として、「文化芸術の振興に関する基本的な方針の閣議決定」、「東京オリンピック・パラリンピックに向けた障害者の芸術文化振興に関する懇談会」、「一億総活躍社会の実現に向けた文科省の緊急対策プラン」、「文化芸術資源を活用した経済の活性化(文化GDPの拡大)」、「経済財政運営と改革の基本方針」、「文化プログラム認証等」、「平成29年度文化庁概算要求発表」、「文化庁の政策機能強化と京都移転」、「文化政策部会ワーキングチームによる議論」、「スポーツ・文化・ワールドフォーラム」、「文化芸術立国の実現を加速化する文化政策答申案の公開」、などについてわかりやすく説明されました。

特に、「東京オリピック・パラリンピックに向けた障害者の芸術文化振興に関する懇談会」について、助成事業として、「障害者芸術・文化祭」や「先進的な文化芸術創造拠点の形成の推進」などに触れ、新しい動きとして、鹿児島県の「障害のある人もない人も共に生きる鹿児島づくり条例」の制定や平成32年度国体・障害者スポーツ大会と連動した文化パラリンピックの開催なども説明されました。

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更に、文化芸術の三つの価値~文化GDPが求めるものとして、
①文化芸術の本来的価値「人間が人間らしく生きる糧」
②文化芸術の包摂的価値「共生社会・地域社会の絆の強化」
③文化芸術の便益的価値「経済活動への貢献・科学技術との融合・世界平和」などについて強調されました。

先生が、このような動向を説明される中で、私が印象に残った点は、
①文化芸術施設の指定管理の課題、
②文化芸術の振興には、自治体の頑張りが必須なこと、
③その一つの現れとして大分県の文化への取り組み、④地域人材・定年退職者のスキルの活用、などであり、

先生の文化芸術への熱い想いを感じることができました。

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今回の講座では、文化芸術を広く、「鳥の眼」でアプローチしたと言えると思います。私たちは、実演文化が好きで、それを通して、街の文化振興に寄与しています。日ごろは、「虫の眼」でアプローチしているわけですが、「鳥の眼」でアプローチすることの大切さも学んだような気がします。

今後は、「虫の眼」と「鳥の眼」をキャッチボールさせながら、それぞれのスキルを活かして、地域の芸術文化活動に参加していきたいと改めて思いました。

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(文:トニー  写真:ウナ・フロール)